yahooニュースでカツオブシ

今日、うちの従業員と話をしていると「昨晩パソコンをしていて、インターネットでyahooのトップを開くとトピックスに鰹節の記事がでていましたよ!」とのこと。

見出しは食べすぎを防ぐ、21時からのカツオブシ

確認してみると…

 21時以降など遅めの夕食をとると、朝起きたときに胃がもたれたり、体が重かったり、太りやすかったり……と感じたことはないだろうか。もちろん夜遅く食べないのが理想だけれど、仕事などで夕食の時刻を早めることが難しい人も多いはず。では、どんな食事をすればいいのだろうか。

【詳細画像または表】

まず、一つ目の原則は脂質を減らすことだ。「脂質が多いと太りやすいうえ、消化に時間がかかるので、夜遅く食べると、胃がもたれる原因にもなる。揚げ物は避け、肉は脂身の少ない部位を選ぶといった一工夫も大切」とイーク丸の内院長の仲眞美子さんはアドバイスする。

だが、脂質が少ないと、なんとなく満足感が得られず、つい夕食後にお菓子に手が出てしまうという経験はないだろうか。

そこで、遅ご飯の食材にお薦めしたいのが「カツオブシ」だ。食べすぎを防ぐ効果が期待できる“満腹系”アミノ酸、ヒスチジンがたっぷり含まれている。

「カツオブシやカツオだしに含まれるヒスチジンというアミノ酸は、脳内でヒスタミンに変化し、満腹中枢の一つであるヒスタミンニューロンを刺激して満腹感を与える効果があることが、ヒトを対象とした栄養調査や動物実験で明らかになってきている」と話すのは、文教大学健康栄養学部の中島滋教授。

さらにカツオブシは、だしとして使われるように、うま味成分、イノシン酸も含んでいる。うま味自体も食事の満足効果を高めるとされているため、ダブルの効果が期待できそうだ。次のページから、そんなカツオブシのレシピを紹介!


■お腹の調子も整って翌朝スッキリ食べすぎを防ぐにはカツオブシのパワーが実感できるスープを!

遅ご飯派にはうれしい効果が満載のカツオブシ。うま味をたっぷり含んでいるから、そのまま使えて、とっても便利!まずはお湯を注いですぐできる簡単スープでその威力を感じてみて! 疲れた体で家に帰ってぐったり……。そんなときは、カツオブシにお湯を注ぐだけでパパッと作れる基本のスープをまずは試してみて。外でお総菜や弁当を買って帰った日でも、食べる前にこのスープを飲んでほしい。

そもそも「温かい汁物は体の緊張をほぐす効果がある」(仲院長)ように、疲れた夜の体にはスープは適している。それに、「カツオブシをお湯に浸すと、遊離したヒスチジンが溶け出てくるうえ、カツオブシごと食べれば、ヒスチジンを余すことなくとれる」と中島教授。様々なスープにも「だし」としても応用できるので、作り置きするのもいい。応用レシピを下に紹介! ぜひ活用してほしい。

基本の梅カツオスープ
材料はこれだけ!(1人分)
カツオブシ…………1袋(3g)
梅干し…………1~1.5個(20g)
醤油 ………… 小さじ1/3
砂糖 ………… ひとつまみ
熱湯 ………… 150ml
作り方
梅干しは種を取って、包丁で細かくたたく。梅干し、カツオブシ、醤油、砂糖をカップに入れて、熱湯を注いで混ぜるだけ。
Point
鍋を使わずに、1人分から手軽にとれる万能スープ。「梅干しは塩分7%のものを使った量です。大きさや塩分によって、量は調整してくださいね」(青木敦子さん)。

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Profile
仲 眞美子 院長
女性のための総合ヘルスクリニック イーク丸の内(東京都千代田区)
東京医科大学医学部卒業。東京都健康づくり推進センター医長などを経て現職。「ポトフやスープを作り置きして遅め夕食に活用するのもお薦めです。女性の皮下脂肪対策には、多く炭水化物をとってしまった場合、寝る前にスクワットなどの筋トレを多めにすると効果的です」。

中島 滋 教授
文教大学 健康栄養学部 学部長
文教大学女子短期大学教授を経て現職。「長寿で知られる沖縄の高齢者たちは、肥満の人が少ない。伝統的な沖縄料理でふんだんに使うカツオブシの摂取量がかなり多いことも、このことと関係があるのではと考えています」。

レシピを教えてくれたのは
青木 敦子 さん
イタリア料理 研究家
テレビや雑誌で活躍。オリーブオイルソムリエ。「カツオブシは手軽にうま味がとれて便利。肉だねに混ぜこむ、パスタと絡めるなどイタリアンや洋食とも合うので、お徳用パックを買ってたくさん使ってくださいね」。

取材・文/樋口晶子(編集部)、渡辺ゆき 写真/小林キユウ スタイリング/石川美加子 料理・レシピ/青木敦子 構成/樋口晶子(編集部)

日経ヘルス「食べてやせる!幸せダイエット」ムック(2010年10月14日発行)掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります

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