食育授業 豊中市立第二中学校 (令和元年 10月)

今年も豊中市立第二中学校から食育授業の依頼をいただき、本日中央市場の休みを利用して行ってきました。

今回協力いただいた料理人さんは今や世界で活躍するミシュランが認めた京料理たか木の高木一雄氏


二年生の国語の教科書の題材で『鰹節-世界に誇る伝統食』があり、この文を通じて国語の勉強をしたのですが、生徒達の多くは本物の鰹節に触れたことのないのが現実としてあります。

 

今年も2年生全5クラスを3クラスと2クラスに分けて1時間づつとタイトなスケジュールで行うため始業前から昆布出汁を準備しました。

普段一般の人は目にすることはないが、飲食店ではよくつかわれている鰹以外の鮪節(まぐろぶし)・目近節(めじか節)・室鯵節(むろあじぶし)・鯖節(さばぶし)・潤目鰯(うるめいわしぶし)・真鰯節(まいわしぶし)なども用意しました。

高木さんは直前までプロジェクターで投影する画像の準備。

授業が始まるとまずは昆布だけでとった出汁を飲んでもらい、その出汁に花かつおを入れてとった出汁でうま味の相乗効果を体験していただきました

私からは生徒さん達が本物の出汁のうま味の余韻を感じていただいてる間に、この出汁が美味しいと感じるのは脳が体に必要な物を取り入れたご褒美として幸福感を得られるということ、うま味とはアミノ酸の味で鰹節にはうま味成分のイノシン酸だけではなく必須アミノ酸の全てがバランス良く含まれ、カツオには運動パフォーマンスを向上させるBCAA含有量も食材の中ではトップクラスであることや、テレビなどでお馴染みの脳科学者の澤口俊之さんがNHKの番組で『ひらめき脳』を作るにはダントツで鰹節を食べることが良いと語っていたことから科学的に作られたうま味(アミノ酸)よりも天然の魚が原料である鰹節などには脳にも体にも良いアミノ酸が多く入っているということを伝えました。

また、丸与では毎年の恒例行事として縁あって大阪大学に世界各国から来ている留学生に日本の食文化を鰹節の歴史や製法を説明したり、手削り体験・出汁の取り方などを伝えることで知っていただいていますが、多くの留学生は既に鰹節の知識があり、実際に昆布と削り節で出汁をとったり、味噌汁を作ったり花かつおを購入していろいろな料理にトッピングしてる方もいてます。その反面 化学調味料などの普及で日本人でも鰹節で出汁をとったことがない人も増えつつあります。

昨今 大阪にもインバウンドで多くの外国人が訪れていることもあり、この先の人生で海外の方々と触れる機会も増える時代に日本人として世界に誇る日本料理のうま味のベースとしての鰹節のことや出汁の取り方を日本の文化として知っておいてもらいたいことも伝えました。

時間の都合で今回は私から生徒さん達に伝えたことは主に3つで要約すると

1.鰹節は単純に美味しい

2.鰹節は脳や体に良い

3.鰹節を日本の文化として忘れずに知っていてほしい

最後に人が物を考えたり筋肉を動かすエネルギーも体を作ったり修復する材料も食べ物からしか得ることができません。毎回の食事の時に少し気使うことによって将来に大きな差がでてくるので何を食べるべきかって考えることが大事なことを伝えました。

次に高木さんからはプロジェクターを用いて世界各国の人々や料理人から日本料理がとても人気であることやうま味(UMAMI)は日本人が発見し世界どこに行っても通用する言葉であることも教えてくれました。

また、世界で活躍するには自分の武器をしっかり持つことにプラスして英語の勉強も頑張っていた方がよいということもアドバイスしてくれました。

昨年も感じた事ですが豊中二中は校風が良く、生徒さん達も素直でよい子ばかりでスムーズに授業を終えることができました。

中学2年生の国語の教科書です。私が長年食育授業で伝えてきたことの多くがこの文章の中に書かれています。

全国でこの教科書がどれくらいの割合で使われているのか知りませんが、このような形でも学生さん達に鰹節のことを知ってもらえることはありがたいことです。