農林水産省が今年から始めた「日本食・食文化魅力発信プロジェクト」の一環で全国で六つの小学校で有名料理人が本物の日本食を子供たちに味わってもらう活動に参加してきました。
関西では唯一この企画が行われたのが芦屋市立打出浜小学校。
丸与のお得意様でもあり、食育活動を以前より一緒にしているミシュランにも認められた「京料理 たか木」の高木氏に協力する形での参加です。
また、この日は丸与の血合い抜き鮪節で取ったダシで学校の栄養士さんと高木氏が考えた献立で全校生徒にもダシの効いた給食が出されました。
食育授業では私は5年生全員を2回に分けて鰹節が日本料理のうま味のベースであることや、日本人の長い歴史のなかで時間をかけて1本の節の中にうま味を凝縮し、保存可能で瞬時にうま味を引き出す方法を編み出してきたことを伝えて、実際に鰹節削り器で手削り体験をすると同時に削りたての本物の花かつおの香りの良さや味を感じていただきました。
また、昆布だしに鰹節のだしが加わると相乗効果により うま味の感じ方がどう変化するか等を体感していただきました。
授業終了後には教育委員会の方や栄養士さん達と現在の給食にあり方や食育の問題、予算や人手のことなど幅広く会談いたしました。 栄養士さんたちの生の声を聞かせていただいた感想は私が思っていた人数よりも給食を作っている人は少なく、衛生面からいろいろな規則に縛られている中で一生懸命頑張っていられていることでした。
今回の授業には芦屋市の教育委員会の方や近隣の学校の栄養士さんたちが見学に来られて、また、メディアもテレビ NHK 新聞 読売新聞・産経新聞・神戸新聞 雑誌 あまから手帖 の取材が入っていました。