味覚の一週間に鰹節の丸与が協力させていただくのは昨年に引き続き二度目になります。
もともと《味覚の一週間》は約25年前にフランスで食生活の変化により、将来を担う子供たちが伝統のあるフランス料理を正しく感じる味覚を失うことを危惧した人たちにより始まった活動だそうです。
わが日本もユネスコ世界文化遺産に日本料理を申請中ですが、 日本の子供たちもファーストフード・インスタント食品・添加物まみれのお菓子・化学調味料・タンパク加水分解物・他国の食文化の流入など、伝統のある日本食を感じる味覚を受け継いでくれるのか心配させられるところですね。
今日は鰹節の丸与も営業日で、朝から中央市場での前売り・発送の準備・大阪市内の配達などをしてから小学校へ直行!
私たちの前の授業はミシュランに認められたフランス料理店のシェフによる味覚の授業をしていました。
到着後、休む間もなく削り器の調整やレジュメの準備。
私は鰹節の話と日本料理との関わりなどの話させていただきました。
今回は時間の都合で料理を作りながら手の空いている子供の順番で鰹節削り体験。
今回も丸与の血合い抜き鮪節で出汁をとった京料理『たか木』のお吸い物で本当“うまみ”を実感してもらいました。
削り器の中に残っている自分達で削った花かつおをパクリッ!口々に美味しいって声がもれていました。
フランスでの歴史
「味覚の一週間」は1990年10月15日、ジャーナリストで料理評論家のジャン=リュック・プティルノー氏とパリのシェフたちが一緒になり、「味覚の一日」を開催したことに始まります。
当時フランスでは、子どもたちを取り巻く食文化の乱れが深刻な問題となっていました。次世代を担う子供たちにフランスの食文化をきちんと伝えようというプティルノー氏の思いを原動力とし、「味覚の一日」は年々その活動をフランス全土へと広げていきました。
1992年には、特定の層だけではなく、全国民がフランス料理という国家遺産の素晴らしさを発見、学習する場として、「味覚の一週間」という名称になり、一週間にわたって様々な催しが企画、開催されるようになりました。
2013年に24周年を迎える「味覚の一週間」は現在、企業だけでなく、国民教育省、農業漁業省などの政府機関も参画する、国を挙げた「食育」へと成長しています。
「味覚の一週間」の実績
- ■「味覚の授業」(後援:文部科学省、農林水産省、駐日フランス大使館)
内容 : シェフやパティシエらがボランティアで小学校に赴き、小学3、4年生を中心に味の基本となる5つの味覚をレクチャー。
一部開催学校では、第5の味覚である「うまみ」についても説明。また、小学5、6年生を対象にした授業では、「味覚の授業」に加えて調理実習も実施。開催期間 : 2012年10月22日(月)~10月26日(金) 開催学校数 : 72校(172クラス)/生徒数:5189名
うち、調理実習付き「味覚の授業」を行った学校は19校(44クラス)参加シェフ : 165名(コーディネーターを含めると、延べ242名が協力) - ■「味覚の食卓」
内容 : 味の基本となる4つの味覚と「うまみ」が味わえるレシピの提供および店舗で配布
「味覚の一週間」公式パンフレットの配布、店頭でのロゴシール掲示(任意)開催期間 : 2012年10月22日(月)~10月28日(日) 開催地 : 全国16都府県(秋田、栃木、埼玉、東京、神奈川、長野、石川、愛知、京都、大阪、和歌山、兵庫、香川、徳島、島根、佐賀) 参加店舗数 : 49店舗 - ■「味覚のアトリエ」
内容 : 協賛、協力企業が中心となり、様々な味覚体験ができるイベントを開催 開催期間 : 2012年10月22日(月)~10月28日(日) 開催地 : 東京、神奈川、埼玉、千葉 総イベント数 : 33 - ■メディア掲載実績
テレビ : NHK国際部、日本テレビ、BSフジ、関西テレビ、毎日放送、TV信州、KSB瀬戸内海放送 ラジオ : 文化放送「くにまる情報局」 新聞 : 読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、四国新聞 雑誌 : クロワッサンプレミアム、オレンジページ、あまから手帖 その他Webサイト等、掲載数計102件
広告換算金額:354,701,250円