関西テレビ スーパーニュースアンカー

本日、関西テレビの夕方のニュース番組anchor_banner_140.jpgの人気コーナーtitle_gimon.jpgにて 私達の食育授業の模様が放送されました。

 

 

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番組は日本がUNESCOの無形文化遺産に和食を提案することが正式決定し、和食が世界遺産になるかもしれないけど、はたして現代の日本人がどれだけ和食と関わっているかというギモンを取材していきます。

ミシュランガイドで2年連続3つ星を獲得した「菊乃井」の村田吉弘料理長に和食は世界遺産ににされて次の世代に残していかなければならない素晴らしい物だという意見を聞き、しかしながら和食の研究を続けている静岡文化芸術大学の熊倉功夫学長に若い30代40代のお母さん方が子供たちに食べさせる食事に和食が姿を消しつつあるという心配な点もあることも明らかになってきます。

実際に街頭で主婦や女子学生にインタビューし、「和食は子どもが物足りないというかボリュームがない。フライものとかが多くなってしまうかな」とか「朝ごはんが基本コーンフレークで育ったので、そこからずっと洋食を食べてます」や「洋食の方が作りやすいのと違います?手っ取り早くしゃっしゃっしゃっと。和食は手こんでますし、手間暇かかりますわね」という生の声を確認し、こんな状態で「和食を世界遺産に」とか言っていて、大丈夫なんでしょうか…?

そこで、ミシュランガイドで2年連続2つ星の京料理「たか木」の若き料理長 高木一雄氏が私達と組んで行っている中学校での食育活動の現場で取材して、生徒さんたちに和食には欠かせない昆布と鰹節で取ったダシのうま味を体験、また、実際に各テーブルでダシを取ってほうれん草のお浸しを作ったり、お浸しの上にかける花かつおも自分たちで手削りしものを使用 し、宿題として渡しておいた昆布と花かつおで家庭でも作って復習してもらうという活動を紹介していただきました。

生徒たちが口々に和食のベースである鰹節で取ったダシを飲んで「おいしい~!」と言ってるシーンも放送されました。

その後、授業を受けた一人の女の子が家庭で昆布と鰹節で取ったダシを引き和食を作る様子を取材いただき、家族の正直な感想が放送されました。

その中で高木氏は「日本国民が分かってないのに外国の人に何を伝えられるか。世界遺産になって、逆に外国の人の方がすごく勉強して『こんなんあるんやね?』って聞いた時に、『いやなんか分からへんそれ』ってなると良くない」と語りました。本当にそうですよね。 私達がこのような食育活動をしてるのは最近の若い人が和食を食べる頻度が少なくなり、意外と簡単に取れる本物のうま味の元である昆布や鰹節で取るダシの取り方も知らない人が多くなっているという背景があるからですもんね。

今回の「金曜のギモン」は現在の日本人の食生活と和食との関係を通じて私達にいろいろな事を考えさせてくれる内容でした。

 

 

 

 

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