食育授業 豊中市立第二中学校

新型コロナウィルスの影響で各種イベントが中止になる中、久しぶりに豊中市立第二中学校に食育授業に行って参りました。


例年は多目的教室で二年生全体を2グループに分けて和食の料理人さんと二人で出汁を取ったり鰹節を削ったりと体験を交えての授業をさせていただきましたが、新型コロナウィルス感染防止対策として今年は料理人さんによる出汁の試飲無し、削り体験も無し、一人のしゃべりだけで50分を全5クラスを回るということになりました。

最初は1クラス 続けて同時に2クラスづつ と私一人では物理的に不可能になったので急遽大阪鰹節青年團の会長と手分けして行うことに・・・

私は最初のクラスから3時間連続の講義になります。

今回は時間がたっぷりありますので自己紹介を兼ねて鰹節を例として食品の流通における中央市場の役割やセリや入札によって需要と供給のバランスで食品の価格が変動するしくみなどから話し始め

鰹節の仲間(マグロ節・宗田鰹節・ムロアジ節・サバ節・ウルメイワシ節)などがあることやそれぞれの原料と削りには厚削りと薄削りがあり、用途によって使い分けることや、どれくらい削り方で体積が変わるかなど現物を見てもらいながら説明しました。

この後は教科書で勉強済みの鰹節についてより深く、歴史や文化、栄養成分、うまみ、関東と関西の違い今や世界的にも注目される和食との関係などを講義させていただきました。

最後に来年には東京オリンピック・2025年には大阪万博とコロナが収束すると、また世界の人と接する機会も多くなる社会で日本人のアイデンティティとして日本オリジナルの調味料である鰹節のことや出汁取り方などを知っていてほしいことを伝えました。

本来なら鰹節の手削りをして、削りたての花かつおの香りや味を感じて、その花かつおで出汁を取り、和食のベースになるうまみを感じててもらうなど、五感を通して体験済みの状態からお話させてもらってたので説得力がありましたが、今回は話だけということで不安でしたが、時間をかけてより詳しく、より丁寧に、質問なども交えて行った結果 これはこれでいろいろ伝えたいことをお話できて良かったと感じてます。

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