かつお節に含まれる栄養は何がある？種類による効能の違いなど解説

かつお節に含まれる栄養素とは？

かつお節といえば、だし取りに欠かせない食材ですが、実は栄養素が高いことでも知られています。また、ご飯の上に乗せて食べる、そのまま料理のトッピングに使うなど使い道がたくさんあるのもかつお節の魅力です。

 

以下に、かつお節にはどんな栄養が含まれているのかなど解説します。

 

かつお節は高タンパク質

かつお節はタンパク質が豊富な食材の1つです。タンパク質を含む食品といえば、かつお以外にも肉や卵などがありますが、かつお節は水分が抜けることで栄養素が凝縮され、少量でも効率的にタンパク質がとれます。卵などと比べてみても、卵1個のタンパク質が6.2gだとしたら、かつお節は5gで3.9gのタンパク質が取れるので効率的といえるでしょう。

 

スコアの高い必須アミノ酸

タンパク質は20個のアミノ酸から成りますが、アミノ酸の中には人体では生成できないアミノ酸（必須アミノ酸）があります。必須アミノ酸の量が多い食べ物は、良質なたんぱく質とされ、スコアは最大100で計算されます。かつお節のスコアは100に近く、必須アミノ酸が効率的にとれるのも魅力の1つでしょう。

 

骨の形成に欠かせないカルシウム

骨や歯の形成に欠かせないカルシウムも、かつお節には豊富に含まれています。カルシウムには出血予防効果や筋肉の興奮を抑える働きなどもあり、積極的に取りたい栄養素です。毎日の味噌汁にかつおだしを使うなどすれば、手軽にカルシウムの摂取もできるでしょう。

 

うま味の成分イノシン酸

かつおは高速で海の中を泳ぐため、エネルギーの消費率も高くなっています。エネルギーはATP成分として知られ、酵素によって分解されるとうま味成分のイノシン酸に変化します。うま味が感じられると、薄味でも満足できるようになるため、塩分の取りすぎを防ぐ効果も期待できるでしょう。

 

血圧を調整するカリウム

かつお節には、血圧調整が可能なカリウムも含まれています。カリウムには他にも、心臓や筋肉機能の調節、細胞の浸透圧の調節、ナトリウムを尿として排出するなどの働きがあります。そのため、高血圧に悩む人にもかつお節の利用がおすすめです。

 

かつお節の削り方の種類

かつお節は大別すると、「かつおかれぶし削り（カビつけ）」と「かつお削りぶし（カビつけなし）」の2種類に分かれます。さらに、削り方によって「平削り」「糸削り」など種類が分かれることも押さえておきましょう。

 

削り粉もだし取りに重宝

かつお節は、削った後に残る削り粉にも栄養は含まれているので、捨てるところはないほどです。削り粉の特徴は、短時間で香りのよいだしが取れる点です。また、粉状になっているので、そのまま味噌汁に入れて溶かすなど使い道が豊富なのも魅力でしょう。和食だけでなく、オリーブオイルなどと混ぜ合わせればドレッシングにも変身します。

 

シート状のかつお節もある？

かつお節にはシートタイプもあります。海苔のようにシートになっているタイプで、おにぎりに巻く、海苔巻きの海苔の代わりに巻くなど使い道のバリエーションも豊富です。アイディア次第で使い道もグンと広がるので、ぜひ利用してみてください。

だしがらも栄養がある？

かつお節でだしを取った後捨ててしまう方も多いのですが、実はだしがらにも栄養があります。だしを取った後も、タンパク質の80％ほどがだしがらに残っているため、捨てずに利用してみましょう。だしがらにめんつゆなどを絡ませれば、おにぎりのおかかの代わりにするなど使い道もいろいろあります。

 

だしがらの使い道

だしがらの一番ポピュラーな使い道はふりかけです。乾煎りして味付けすれば、すぐにふりかけにできるため手軽に利用できます。またかつお節の形状によっては、ハンバーグに入れるなども可能です。もし繊維が太い場合は細く切れば、いろいろな食材と混ぜて使えるので、捨てずに再利用してみましょう。

まとめ

かつお節に含まれる栄養素、だしがらの使い道などご紹介してみました。かつお節は魚の一種でもあることから、タンパク質やアミノ酸が豊富なのが魅力です。とくに体の中で生成できない必須アミノ酸が豊富なので、栄養にも着目してみてください。ぜひ、かつお節を活用して、日常の食事から栄養を取ってみましょう。

 

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