かつおぶしは栄養が豊富!必須アミノ酸を全て持つ最強食材

かつおぶしは栄養が豊富

スープの出汁や、お好み焼きなどのトッピングなど、様々な場面で使われるかつおぶし。

一見栄養が少ないように思われがちですが、実は栄養が豊富に含まれているという事実があります。

今回の記事では、かつおぶしが持つ栄養について、詳しく説明していきます。

かつおぶしに含まれる栄養素

かつおぶしは、生のかつおを何度も燻す工程を繰り返すことでできる発酵食品です。発酵食品というと体に良いというイメージがあり、ヨーグルトや味噌、納豆、キムチなどを想像すると思います。では、発酵食品のかつおぶしにはどのような栄養素が含まれているのか紹介していきましょう。

タンパク質

筋肉を作るのに欠かせない栄養素。生かつおのたんぱく質が100gあたり25gに対し、かつおぶしは100gあたり77g。かつおぶしは高タンパク質食材といえます。不足すると体力、免疫力の低下、成長障害を引き起こします。

カリウム

塩分濃度を調節する役割を持つ栄養素。塩分を体外へ排出するのを助ける働きがあり、血圧を下げる働きがある。不足すると、脱力感、食欲不振を引き起こします。

カルシウム

骨、歯の形成に欠かせない栄養素。不足すると、骨粗鬆症の危険性が高まります。

マグネシウム

カルシウム同様、骨を形成する上で欠かせない栄養素。マグネシウムは人の体で不足しやすい栄養素の一つ。不足すると、骨の形成異常、不整脈、筋肉の痙攣を引き起こします。

ビタミンB1

炭水化物の吸収を助ける栄養素で、不足すると徒労感、食欲不振を引き起こします。

ビタミンB2

エネルギー代謝を助ける栄養素。不足すると肌荒れ、口内炎を引き起こします。

ビタミンD

カルシウムの吸収を助け、骨の形成を促す栄養素。カルシウム同様に人の体で不足しやすい栄養素の一つです。不足すると、骨の軟化を引き起こします。

 

このように、かつおぶしには沢山の栄養素が詰まっています。人の体は栄養素が不足すると、体に悪影響を及ぼすので、普段何気なく口にしているかつおぶしで少しずつ補いたいところです。

イノシン酸について

かつおの旨味の主成分、それはイノシン酸というアミノ酸です。このイノシン酸を含むグルタミン酸、グアニル酸の3成分は3大旨味成分と呼ばれ、様々な料理に旨味をプラスします。また、これらの旨味成分は掛け合わせることで相乗効果をもたらします。

よく使われる相乗効果の例が、昆布(グルタミン酸)×かつおぶし(イノシン酸)です。グルタミン酸とイノシン酸を掛け合わせることで7~8倍の旨味になるため、主に出汁として料理に使用されています。

アミノ酸について

かつおぶしには30種類ものアミノ酸が含まれているといわれています。30種類の中でも重要なのが必須アミノ酸と呼ばれている9種類です。では次に、必須アミノ酸にはどんな栄養効果があるのか説明していきます。

イソロイシン

疲労回復系のアミノ酸と呼ばれており、神経の働きを向上させ、体の成長に大きく関わるアミノ酸。BCAA(イソロイシン、ロイシン、バリンからなる3種のアミノ酸の総称)の一種。BCAAは運動パフォーマンスを上げる働きがあります。

ロイシン

たんぱく質の合成を高め、分解を抑えるアミノ酸。BCAAの一種。

バリン

ロイシン同様に、たんぱく質の合成を高めるアミノ酸。筋肉を修復し、肝機能を向上させる働きもあります。BCAAの一種。

リジン

免疫力を上げ、ヘルペスなどの細菌・ウィルスへの抗体作りを助けるアミノ酸。育毛促進、肝機能向上の働きもあります。

メチオニン

肝機能向上、育毛促進の効果があるアミノ酸。

フェニルアラニン

体内でチロシンというアミノ酸に変わり、ドーパミン(やる気ホルモン)、アドレナリン・ノルアドレナリン(怒りのホルモン)と、いずれも興奮作用のある神経伝達物質になります。

トリプトファン

体内でセロトニンというアミノ酸を生成。さらにそこから、メラトニン(快眠ホルモン)というアミノ酸へ変わる。睡眠に大きくかかわるアミノ酸で、夜の睡眠を促したり、朝の覚醒を助けたりする働きがあります。

ヒスチジン

体内でヒスタミンというアミノ酸に変わり、満腹中枢という食欲を司る脳の分野に作用し、食欲を抑える働きがあります。

トレオニン(スレオニン)

消化吸収を助け、肝臓に脂肪が溜まる肝脂肪を防ぐ働きがあります。

かつおぶしは、これらすべてのアミノ酸を含んでいます。私たちの体は20種類のアミノ酸からできており、11種類は非必須アミノ酸と呼ばれ、体内での生成が可能となっています。ですが今あげた9つの必須アミノ酸は体内では生成されず食品から摂ることしかできません。すべての必須アミノ酸を含んだかつおぶしは、効率よくアミノ酸を摂取できます。

ヒスチジンについて

先ほどヒスチジンは体内でヒスタミンというアミノ酸に変わると説明しました。ヒスチジンには食欲を抑えこと効果があるため、ダイエットに効果があるといわれています。また、継続して摂取することにより抗疲労成分として効果を現します。そのため、疲労、怒り、不安、鬱までも軽減する働きがあります。

まとめ

かつおぶしが、これほど多くの栄養素を含んでいることに驚いた方もいるのではないでしょうか。かつおぶしは削り方が異なるだけで旨味や風味が変わるものです。出汁やトッピングでよく使うものなので飽きないようにバリエーションがあることに越したことはないと思います。

かつおぶし丸与では数多くのかつおぶしを取り揃えており、それぞれ違った旨味を堪能できます。是非、かつおぶしの様々な旨味をご堪能ください。