かつおぶしから美味しいだしを取りたいけれど、どうやったらいいのか分からない、という方は意外と多いのではないでしょうか。
かつおぶしから取れるだしは旨味が強く、多くの料理に活用することができます。
今回の記事では、かつおぶしだしを取る上で重要なだしこしシートの使い方や、様々なかつおぶしのだしの取り方について説明していきます。
1.かつおぶしだしの取り方-だしこしシート
だしこしシートとは、不織布と呼ばれる素材でできたシートのことです。かつおぶしから美味しいだしを取る際、だしこしシートは必要不可欠となります。使い方とメリットついて説明していきましょう。
だしこしシートの使い方
- ザルにだしこしシートを被せます。
- かつおぶしを煮立てた だしをゆっくりシートに流します。(だしの作り方は下記で詳しく説明します)
- 細かな粉も濾された美味しいだしが完成します。
手順としてはこれだけです。かつおぶしのカスのない綺麗なだしができるため、是非だしこしシートを使ってだしを作ってみることをおすすめします。
だしこしシートのメリット
かつおぶしから美味しいだしを取ろうと思うのであれば、だしこしシートは必要不可欠です。代用としてキッチンペーパーで濾す方が多いと思いますが、キッチンペーパーだと目がつまり、上手くかつおぶしを濾すことができません。
一方だしこしシートであれば細かいかつおぶしの粉も濾すことができるため、かつおぶしのカスのない美味しいだしが取れます。だしの旨味を最大限に活かすため、是非だしこしシートを使ってみることをおすすめします。
2.かつおぶしだしの取り方-鍋
では、実際に鍋で美味しいかつおぶしだしを取る方法を説明いたします。
鍋で美味しいかつおぶしだしを作る
- 水の量に対して3%のかつおぶしを用意します。ここでは水1000mlを使用するため、かつおぶしは30g必要になります。
- 水1000mlの水を鍋に入れ、沸騰するまで火をかけます。
- 沸騰したら火を止め、かつおぶし30gを入れます。
- 1~2分間火を止めたまま、かつおぶしからだしをとります。火にかけたままだしを10分以上煮立たせると酸っぱくなるので注意が必要です。
- ザルにだしこしシートを敷き、ボウルなどにだしを濾します。
- だしを冷ますため、1分間おいて完成です。
3.かつおぶしだしの取り方-少量とる場合
かつおぶしから少量だけだしを取る方法と、短時間で手早くだしを取る方法をご紹介します。
少量のかつおぶしだしを取る方法
上記で紹介したのが1000mlの水に対してかつおぶし30gというものでした。ですが、この分量はお味噌汁5杯分に相当します。そこで覚えてもらいたのが、美味しいだしをつくる水と、かつおぶしの分量比率“100:3”です。
もしお味噌汁2杯分だったら、400mlの水に対して12gのかつおぶしといった具合です。この比率を守ることで、水の量を少なくしても美味しいかつおぶしだしを作ることができます。
茶こしを使って短時間で手早くかつおぶしだしを作る
手早くかつおぶしだしを作りたい方は、茶こしを使用して出汁を作ることをおすすめします。上記にてだしこしシートのメリットをお伝えしましたが、目の細かい茶こしを使うことで手早く且つ美味しいだしを作ることができます。
<作り方>
- かつおぶし2摘み(6g)にお湯200ml(お味噌汁一杯分)を用意してください。
- 茶こしにかつおぶしを入れ、お湯を注ぐ。
コツとしては、しっかりと、かつおぶしのだしをお湯に染み出すため、コーヒーをドリップするようにゆっくりとお湯を注ぎ入れることがポイントです。
4.だしパックを使う
かつおぶしだしを取る方法でもっともお手軽なのがだしパックを使うことです。今は、多くのだしパックが市販されていて、より簡単に美味しいだしを取ることができます。また、だしパックは高いという方はご家庭でだしパックを自作することができます。だしパックの使い方と作り方について紹介していきます。
だしパックの使い方
だしパックは濾す作業がないため本当に簡単にだしを取ることができます。
- 沸騰した水500mlに、だしパックを一つ入れる。
- 火を止め1~2分間だしパックを浸す。
- 時間になったら、だしパックを取り出す。
工程としてはこれだけです。時間がない時や、だしを作るのが手間だと感じる方にはオススメです。
だしパックを作る
簡単に美味しい出汁がとれるだしパックですが、意外と値段が高いものです。そのため、ご家庭でも簡単に作れるだしパックの作り方を説明します。
だし200ml(お味噌汁一杯分)のだしパック
- お茶パック、かつおぶし6g(薄削、中厚削どちらでも構いません)を用意します。
- お茶パックの中に、かつおぶしを入れます。薄削の場合1つまみが約3gなので2摘み分、中厚削の場合1つまみ10gなので半摘み分です。
- 完成です。
これだけで、ご家庭でだしパックを作ることができます。尚、保存期間は1ヶ月以内で、保存瓶に入れることをおすすめします。
混合だしパックを作る
かつおぶしはよく昆布とだしを取ることが多いと思いますが、実はそれには理由があります。かつおぶしはイノシン酸という旨味成分を持っており、このイノシン酸は他の旨味成分と組み合わせることで相乗効果を発揮します。昆布にはグルタミン酸という旨味成分があり、それと組み合わせることでかつおぶしだけよりも、より美味しいだしができるのです。
そのかつおぶしと、昆布の混合だしも、ご家庭でだしパックを作ることができるので説明していきます。
- お茶パック、かつおぶし6g(薄削、中厚削どちらでも構いません)、乾燥した昆布を用意します。
手順は上記の だしパックを作る とほとんど同じです。 - 昆布を2センチ角ほどにハサミで切ります。
- お茶パックの中にかつおぶし6g、カットした昆布4~5個を入れます。
- 完成です。
カットした昆布を入れるだけでワンランク上のだしを作ることができるので是非お試しください。
まとめ
かつおぶしは、かつおぶしと一括りに言っても薄削から中厚、厚削りなど多くの種類があり、どの種類を取るかによってもそれぞれだしの旨味が変わってくる奥が深いものです。様々な種類を試すことで、かつおぶしだしの奥深さを体感いただけると思います。
かつおぶし丸与では数多くの種類のかつおぶしを取り揃えており、市販で買うと高くてなかなか手がだせないだしパックを1パック100円という安さで販売しています。是非一度、当店自慢のだしパックをお使いください。